話題の明朝体「源ノ明朝」を実際に使ってみたら、この上なく便利でした

先日AdobeとGoogleの共同開発で「源ノ明朝」フォントがリリースされましたね。 
リリースされた直後はTwitterで「日本史にそんな人いたっけ?」「武将の名前みたいw」など話題になっていましたが、読み方は「げんのみんちょう」らしいです。早くも利用している人をTwitter上で多く見かけますね。というか私もその一人ですw で、早速使ってみたところめっちゃくちゃ便利でした。という訳で今回は源ノ明朝の紹介と、実際に使ってみた感想について書いていきます。

その前に源ノ明朝とは?

念のため説明すると、2014年にAdobeとGoogleの共同開発で「源ノ角ゴシック」の明朝体バージョンで、ダウンロードはなんと無料。その上個人利用、商用利用ともに可能です。

入手方法

方法は2つあります。どちらか好きな方法で入手してください。

その1:Githubからダウンロード

AdobeがGithubリポジトリを公開していまして、そちらからフォントファイルをダウンロードします。
GitHub - adobe-fonts/source-han-serif at release
一番手軽なダウンロードする方法は、
 まず"Clone or Download"ボタンをクリックして、
 "Download Zip"をクリック。これでzipファイルがダウンロードされます。

その2:Typekitから入手する

TypekitというのはAdobeのフォント提供サービスで、Creative Cloudもしくはフリーメンバーシップを登録していればこちらからでも入手できます。 こちらも入手方法は簡単。 Typekitの源ノ明朝ページにアクセスします。
源ノ明朝 | Typekit あとは利用したい各ウェイトの「同期」ボタンをポチポチとクリックするだけで自動的にインストールされます。 ※Typekitから入手するにはAdobe IDでのログインが必要です。

で、何がそんなに便利なの?

その1:太さが7パターンもある


上の画像で分かる通り、源ノ明朝は太さが7パターンも用意されています。無料フォントでExtraLightからHeavyまで用意されているフォントはなかなかありません。

その2:幅広い言語サポート

「どの言語で表示させても文字化けを発生させず、また作品の雰囲気を壊さない」ことを目標に掲げているだけのことはあって、言語サポートが簡体中国語、繁体中国語、日本語、韓国語と4カ国語とかなり幅広いです。もちろん欧文、ラテン、ギリシャ、キリル文字にも対応済み。また文字数は1ウェイトにつきなんと65,535!それが7ウェイト分だから全部で458,745文字収録されているということですね。いやー、多言語対応サイトを制作するならこれはありがたいです。

その3:Webサイトの本文で使っても読みやすい

これは見てもらったほうが早いです。試しに源ノ明朝、游明朝、小塚明朝Proの3フォントで比較してみましょう。 画像 Webサイトの本文で明朝体を使う時って注意が必要なんです。游明朝や小塚明朝Proのように文字がチラついたり、色が薄くて読みにくかったりと問題が発生することもしばしば。 ところが源ノ明朝にはそういった問題を軽々クリアしています。どんなに小さくしてもびっくりするぐらい読みやすい。私の中でWebサイトの本文を全部明朝体にしなきゃいけない時はこのフォントを使うことが確定しました。

実際に使ってみた

色々書いてきましたが、使ってみないとどんな感じになるか分からないですよね?という訳で実際に文字組みしてみました。 題材は落語の「死神」の最後のシーンです。 源ノ明朝の優美な曲線が日本語特有の柔らかさを表現するのにちょうどいいのと、ウェイトの豊富さで感情の揺れを表現できるかなと考えて選んでみました。
あらすじはこんな感じ。
借金で首が回らなくなって首をくくろうとした男の元に死神が現れる。
この死神、どういう訳か 「長患いをしている患者には死神がついている。枕元ならもう駄目だが、足元なら呪文を唱えて追い払って助けることができる。お前に死神が見えるようにするから医者になれ」とアドバイスを与えて消えてしまう。 男は死神のアドバイスの通りに病を治して大金持ちになるが、悪銭身に付かずすぐに貧乏に逆戻り。
男が困っているところに大店の隠居を3000両で治してほしいと依頼が舞い込んできた。男は大店に向かい、隠居の枕元を見ると死神がいてもう助からない。ところが男は大金に目がくらんで布団を逆にして死神が足元に来たところで追い払ってしまう。大金を手に入れた男が喜びながら家路に急いでいると死神に捕まり、多くのロウソクが揺らめく洞窟に連れられる。
聞くとこのロウソクは人間のロウソクとのこと。男は色々なロウソクを見て回っていると、今にも消えそうな短いロウソクが目に入る。誰のロウソクかと尋ねると「お前ぇの寿命だよ。」と告げられる。ロウソクが消えると自分も死ぬ。死にたくなければロウソクを継ぎ足せと死神に言われ、男はロウソクを受け取って継ぎ足そうとするが...
では続きをどうぞ。

文字組みについては至らない点が色々ありますが、それでも源ノ明朝の効果なのか表情豊かなものに仕上がったんじゃないでしょうか。

まとめ

いかがだったでしょうか?かなり使い勝手が良いと思いませんか? 恐らく今後多くのWebサイトや印刷物で見かけることになるかと思います。私も既にバナー作成で使っています。ちなみにこの源ノ明朝フォント、Webフォントとして利用することも可能です。ただ自前で色々設定しなきゃいけません。多少手間がかかりますが、それを考えても使う価値はあると思います。皆さんもぜひ一度試してみてくださいね。

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